スマフォや腕時計などにアラーム機能が付いているので、目覚まし時計を使用している人は少なくなっているとは思いますが、目覚まし時計を作成してみます。
- 目覚まし時計の仕様
- 使用パーツ
- 作成にあたって参考にさせて頂いたサイト。
- 作成前の準備について
- タッチスクリーンのキャリブレーション
- パーツの取付と配線
- スケッチの書込み及び動作試験
- ケースを作成して組み込み
- 完成した外観
目覚まし時計の仕様
・ コントローラーは Arduino MEGA2560を使用する。
・ 時計表示には 3.2インチのタッチスクリーンLCDディスプレイを使用する。
・ MP3プレイヤー機能を搭載する(モノラル出力)。
・ いつものようにケースは3Dプリンターで作成する。
使用パーツ
・ Arduino MEGA2560
・ Arduino用3.2インチタッチスクリーンディスプレイ
・ 2インチ3Wスピーカー
BY8001-16P MP3モジュール
アマゾンでは発売されなくなりました、アリエクスプレスなどで購入
DS3231 Real Time Clock
その他 コンデンサー類、ユニバーサル基板、電源コネクター、5V電源、スイッチ、プラスティックネジなど。
以上全て余剰パーツでまかなえました。
作成にあたって参考にさせて頂いたサイト。
作成に当たっては「Arduino Touch Screen Music Player and Alarm Clock Project」を参考にさせて頂きました。
プログラムの詳しい説明と、回路図、スケッチなどがアップされています。
参考サイトに書かれている内容そのままでは動きませんので、注意点を備忘録としてに書いておきます。
作成前の準備について
・ 参考サイトにも書いてありますが BY8001-16P MP3 Module の基板に「A B C」と書いてある部分のチップを取り外しておきます、マイクロコントローラーを使用してMP3モジュールを制御する場合に取外しが必要です。
・ 必要なArduino library を「RinkyDinkElectronics」からダウンロードします。
・・DS3231
・・UTFT
・・URTouch
・ BY8001 library は「https://github.com/r0ndL/BY8001」からダウンロードします。
ダウンロードしたライブラリーを ArduinoIDE にインストールしておきます。
タッチスクリーンのキャリブレーション
次にタッチスクリーンのキャリブレーションを行います、これをしないとボタンなどの表示部とタッチした場所のずれが生じて、タッチしているのに動作しないなどの症状が起きます。
URTouch library フォルダ内の examples¥Arduino ¥ URTouch_ButtonTest ¥ URTouch_ButtonTest.ino を立ち上げ 指示に従って(+) ボタン箇所を順にタッチしていきます。
これでタッチスクリーンのキャリブレーションの終了です。
パーツの取付と配線
小さなユニバーサル基板にモジュールを配置して配線し、MEGA2560のネジ穴に合わせてプラスティックネジで固定しました、MEGA2560への配線はピンヘッダを使わず直接半田付しています。
スケッチの書込み及び動作試験
スケッチの19行目 「myGLCD(・・・ の値を使用するLCDに変更します 。
ディフォルトでは myGLCD( SSD1289 になっていますがこれでは動作しませんでした。
myGLCD(ITDB32S_V2に変更して動作するようになりました。
スケッチの書込みが無事終了出来たので、仮組みし問題なく動作するのを確認しました。
ケースを作成して組み込み
ケースの作成は音質重視ではないので充填率15%肉厚3mm(前面は5mm)で作成、大きさは高さ80×横175×奥行60mmにしました。
完成した外観
目覚まし時計なので、電源表示用のLEDなどは取付けておりません、当初アンプが必要かと思ってましたがこのMP3モジュールのみで問題ない音量が出ましたので、アンプの追加は見送りました。
時計表示の画面 → アラーム設定画面 → MP3play画面です。